ギリシャは古代文明の発祥地です。ギリシャを訪れる旅行者は、ギリシャの歴史、特にアテネやパルテノンのアクロポリスが反映された美しい建造物や、豪奢なクノッソス宮殿、ファイストス宮殿などのミノア文明の史跡、絵に描いたようなライオンの門、ティリンス、ティーヴァなどのミケーネ文明の史跡を常に訪れます。
オリンピア、デルポイ、デロス島などのギリシャの神々の古代神殿は、世界中の旅行者を魅了しているエピダウロス劇場のような古代の記念建造物と共に、すばらしい考古学的観光スポットです。ギリシャには、ローマ人からビザンティン人、トルコ人、ヴェネツィア人にいたるまでの、ギリシャを征服した様々な民族の史跡があります。
ビザンティン芸術はギリシャ旅行のもう1つの見どころです。最も素晴らしいスポットはマケドニアの中でも特にテッサロニキ、カストリア、ペロポネソス半島で、一番面白いのはミストラス市のモレアス専制公領の史跡ですが、他にもいろいろな興味深い観光スポットがあります。中央ギリシャで訪れるべき場所は、自然が作り上げたすばらしい芸術であるメテオラで、現在ギリシャの象徴の1つとなっています。
ギリシャの沿岸部やすべての島にあるヴェネツィア様式の城や砦は、ペロポネソス半島やクレタ島の海岸で発見された最も美しいギリシャの史跡の一部です。またオスマン帝国が支配していた頃の史跡もあります。ギリシャの他の興味深いスポットはハルキディキ半島東にあるアトス山です。
ギリシャは、この国を比類のない国にしている、数百の島々が美しい海で知られています。西部には緑の美しいイオニア諸島があり、市内の史跡や街を見下ろす砦にもベネチア様式の影響がありありと窺えます。
大半の島が浮かぶエーゲ海にはキクラデス諸島があります。なかでも有名なのはミコノス島とサントリーニ島で、世俗的な楽しみや抑制のきかない娯楽があります。トルコ沿岸には、第二次世界大戦までイタリア領であったドデカネス諸島とロデス島があります。トルコ海岸沖の北には、かつてジェノヴァ人が所有していたレスボス島、ヒオス島、サモス島があります。エーゲ海南端にあり、多くのミノア文明の史跡が残るクレタ島があります。